自分が、家族がうつ病になってしまったら・・・

誰にでもなる可能性がある心の病

心の病である「うつ病」という病名はよく耳にすると思います。まさか自分が、または家族が発症するとは思っていない方も多いでしょう。でもうつ病は誰でもなる可能性が病気です。ストレスの多い現代、どんなことがきっかけで発症するかは様々です。徐々にストレスが蓄積して飽和状態になってしまった結果発症する人もいれば、とてもショックな出来事を経験したのをきっかけになど。弱った心では自分がうつ病だと気付くのにも時間がかかります。放置しておけば、悪化の一途をたどってしまうかも知れません。早く周りの人が気付いて治療を促すことができれば、回復への道へ進むことができるようになるでしょう。家族が急に引きこもるようになった、自分に対して否定的な言動をする、今まで普通にできていた事ができなくなったなど、うつ病のサインに気付いたらぜひ本人に治療を勧めてみてください。でも本人は認めたがらず、すぐには病院に行けないかも知れません。無理強いせず、タイミングを見計らってあげましょう。

カウンセリングと投薬治療

うつ病の治療法としてはカウンセリングと投薬という方法があります。その中で近年の精神科ではカウンセリングに重点を置く傾向があります。カウンセリングの主軸となるのは認知行動療法というもの。自分自身を認知する、つまり育ってきた環境などを振り返り、それまでに構築された考え方の癖を知る。そして改善点はどこかを見極めたり、日々の生活の中で今自分はどういう状況なのかを分析して理解していくことで、前向きな行動ができるようにしていくというものです。そうは言っても、重度のうつ病の場合はカウンセラーとの話さえ受け入れられないことも多く、一進一退を繰り返すものです。カウンセラーとドクターはカウンセリングの進行状況によって、補助的に向精神薬を処方してくれます。向精神薬は人によって合う合わないが激しく、副作用ばかり発現して有効な効用を感じられずより落ち込む結果になることもありますので、種類や量についてはよく相談するといいでしょう。

「頑張れ!我慢しろ!」は禁句!急かすのもダメ!

うつ病の治療には時間がかかります。何でもない人間から見たら、「怠けている」、「甘えている」、「根性がない」などと感じるかも知れません。でもそれを面と向かって言わないでください。うつ病という病気は極度のマイナス思考になっていて常に自分を責めています。頑張りたくても頑張れないし、それを指摘されるとより一層自己嫌悪してしまいます。人に会って話したり、外に出るのさえ恐怖感を感じてしまうので引きこもりがりにもなります。「~すべき」というワードも「すべきなのにできない」ことがつらいので控えてほしいと思います。家族がうつ病になりなかなか良くならないともどかしい思いをするかも知れませんが、急かさず長い目で見守ってあげてください。またうつ病は内にこもるだけでなく、時に爆発して泣き叫んだりすることもあります。そんな姿を見ると関わりたくない気持ちになってしまうかも知れませんが、泣いたりするのは慰めてほしいという思いが強い時です。赤ちゃんが甘えて泣くのと同じようなものかも知れません。そんな時はやさしくハグをしてあげてください。安心感を与えられることによって少しずつ前向きな気持ちが戻ってくるかも知れませんから。

うつ病の治療には、主に薬物療法がありますが、抗うつ剤や抗不安薬、症状によっては睡眠薬や漢方薬を使用することもあります。